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冥王星
2008/10/12(Sun)
冥王星は1930年アメリカの天文学者クライド・トンボーにより発見されました。

トンボーはやみくもに観測していたわけではありません。
ローウェル天文台の設立者、パーシバル・ローウェルが計算により予測していた惑星Ⅹ。
その意志を引き継ぎ地道な作業を続けた結果、ついに発見したのが冥王星だったのです。

予測され、発見が待ち望まれていた天体。
その軌道が黄道面から大きく傾いていようと、直径がわずか2,300㌔程度しかなかろうと、
(これらのことはその後の観測で判明して行ったものですが)
とにもかくにも、最初から「第九惑星」を探していたのですものね。これだっ!てなもんです。(笑)

しかし当初から疑問の声はありました。少しややこしくなりますが…

「摂動」って知っていますか? 天体の軌道が他の天体の引力によって乱される現象です。
天体力学では、観測された「摂動」から他の天体の存在をかなり正確に予測できます。
実際に、海王星は天王星の摂動を分析し、予測通りの軌道で発見されました。
そして天文学者たちは当然ながら、次は海王星の軌道を乱す「第九惑星」予測を行ったのです。

20世紀初頭までにはさまざまな予測がたてられたのですが、
望遠鏡技術が発達してきたとはいえ、当時としてはあまりにも遠い宇宙空間。
天文熱にとりつかれたお金持ちのローウェルさんがいたから、冥王星が発見されたとも言えます。
1846年の海王星の後、火星の2つの月が1877年に発見され、火星に興味を持った彼。
私財を投じて最新の望遠鏡をそなえた天文台を作ってしまったというからオドロキですね。(笑)

火星研究では数々の珍説を発表して話題となったローウェル。(この話はいずれ)
晩年は「新惑星発見」にとりつかれ、「惑星Ⅹ」を探す大プロジェクトを展開しました。
しかし、予測した座標のひとつからトンボーが冥王星を発見したのは、師であるローウェルの死後。
亡き師の悲願を達成したトンボーはどんなにうれしかったことでしょう。

発見したとは言っても、当時の望遠鏡の精度ではそれほど詳しいことはわかりません。
ただ、海王星の軌道を乱す「惑星Ⅹ」にしては予測よりずっと質量が小さいこと、
その姿が「楕円」のように見えることなどから、トンボーが「偶然に発見」した「惑星でない」天体、
冥王星をこのように評する声も少なからずあったのです。

それでも最初は冥王星は水星よりも大きいと考えられていました。
その後の観測で、冥王星自身の直径の実に半分以上と言う大きな衛星「カロン」が発見され、
「楕円」にみえたのはこのためとわかったのですが、同時に冥王星の小ささも判明したのです。
地球の月を含めて、太陽系には冥王星よりも大きな「衛星」が7つもあるのですからね。

大きさの点を除いても、組成や離心率の大きさなどから、「惑星」ではなく、
20世紀末から続々と発見された「太陽系外縁天体」に含めるべきだとの声が出はじめ、
そしてとうとう2005年、冥王星よりわずかに大きい天体「エリス」の発見が公表されました。
公転周期は559.55 年と冥王星のさらに2倍以上ですが、間違いなく太陽の周りを回っています。
これで決定的に冥王星の「第九惑星」としての座が危うくなったのです。

しかし長年「第九惑星」として親しまれてきた冥王星。
天文学的見地からの議論はともかく、「惑星」でなくなったことを寂しいと多くの人が感じています。
これからもいろいろな論議を呼ぶのは間違いありませんねっ♪(笑)

そうそう、実は冥王星にはこれまで探査機が接近したことがなかったんです
2006年1月に打ち上げられたNASAのニューホライズンが、2015年7月に初めて最接近します。
カロン以外にも、ごく小さい衛星が最近2つも発見された冥王星、
ニューホライズンの観測で、さらにどんな事実が判明していくのか、とても楽しみです♪

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コメント
-  -
ワクワクしながら拝見しました(笑)。
冥王星が惑星でなくなったことを寂しく思っている一人でもあります。
やっぱり「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」ですもんね~

ニューホライズンの観測が楽しみですね~
どんどん宇宙が広くなっていきますね!
2008/10/14 08:22  | URL | cocco #-[ 編集]
-  -
ワクワクだなんて…う、う、ウレシイっ!!ヾ(≧▽≦)ノ(笑)

私の知識は貧弱なもので申し訳無いんですが、専門的知識がない分夢が持てるってのかな
ちょっとした事実がわかっただけでもワクワクするんですよね~(〃^▽^〃)
共鳴して頂けて、嬉しくて小躍りしますっ♪(爆)

また類似の記事がきっと書きたくなりますのでヨロシクね♪
(しかしなんつー一貫性の無いブログだ笑)
2008/10/14 10:42  | URL | ささめ #3Hf/xsIs[ 編集]
-  -
こんにちは。
うーん、冥王星発見にも熱いドラマがあったんですね。
惑星からはずされて、トンボーさんさぞやがっかりされてるでしょうね。
所でホルストの組曲「惑星」には、わざわざ後で他の作曲家が付け足した「惑星 冥王星つき」というのがあるんですが、これの扱いは微妙ですね。
まあ本来のホルストのオリジナルに戻ったのでホルストさんはホッとしてるかな。
{ガミラスの反射衛星砲があったのは冥王星だったかな・・・}
2008/10/14 15:54  | URL | アシタカ #mQop/nM.[ 編集]
- アシタカさま -
う~む、冥王星前進基地と来ましたか!? さすがアシタカさん♪
私なんかヤマトを思い出すより先に、セーラープルートーの運命は!?でしたもん(爆)
次女がコスプレにハマってたしなぁ(3歳児ではコスプレとは言わないか)

その、あとからくっついた冥王星の曲は知りませんでしたー
太陽系最外縁+神秘的なイメージがウリの冥王星にちなんだコンテンツは多いですし
立場がビミョ~になったモノは「お気の毒」ですが、後戻りはできなさそう…
しかし、占星術の世界は「星が無くなったわけじゃない」と開き直ってるとか。(サスガ)
2008/10/14 22:40  | URL | ささめ #3Hf/xsIs[ 編集]
- こんばんは。 -
記事を読む前にテンプレートにうっとり(*゚ー゚*)
今の季節にぴったりで素敵!
タイトル横のススキのアイコンも素敵ですね♪

冥王星のお話しに思わず身を乗り出して読んでしまいました。

ローウェルさんにトンボーさんの熱い思いが伝わってきそうです。
それにしてもささめさんはお詳しい!
私、ここで惑星のお勉強をさせてもらいますね。
2008/10/16 20:36  | URL | 如月 #Q9o2tpIk[ 編集]
- 如月さま -
やほ♪ お忙しいのに寄ってくれてありがとうね♪
テンプレはまたもやfuulさんの。(バレバレね笑) いい感じでしょっ?(*^_^*)

褒めて下さってありがとう!
だけど「詳しい」わけじゃないんですよマジ。(^_^;)
なんつーか、私の場合… 実は純粋に天文好きとはちょっと違うんです。
もともと宇宙に興味があったからではあるんですが、10代でハマったSFの影響が強くてね
「ちゃんと判明している事実はどこまでであるか」という確認のための覚え書き、みたいな?
SFの近未来予測って、モノによってはかなり実現してますし、
それは、宇宙の様相にしても然り、なんですよね♪

…分かりづらいかなやっぱ。(笑) マァそれはともかく、また書きますのでヨロ♪
2008/10/16 22:49  | URL | ささめ #FMsxjg2c[ 編集]
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